僕が今回の事業について知ったのは7月5日の福島民報の記事でした。
記事をコピーし忘れたので、同内容の福島民友新聞社のweb記事をご紹介します。
以前から大規模風力発電事業には疑問があり、他地区で建設された風力発電事業の反対運動にも関わった経験もありますので正に晴天の霹靂(へきれき)でした。
尚、ここに書かれている「計画段階環境配慮書」について、ちょっと小難しくなりますが、ご存じのない方のために・・・。
日本には環境影響評価法という法律があり、大規模公共事業など環境に大きな影響を及ぼすおそれのある事業について、その事業(公共事業のみならず民間事業者によるものも含む。)を実施する事業者自らが環境への影響を予測評価し、その結果に基づいて事業を回避し、または事業の内容をより環境に配慮したものとしていく環境アセスメントの実施を行わなくてはなりませんが、その手始めに事業者は「計画段階環境配慮書」というものを事業該当地区の住民に公開 (縦覧といいます) し住民からの意見の提出(抽出)を求めなければなりません。
この「計画段階環境配慮書」は本文が234ページ、資料が110ページにも及ぶ長編で、ちゃんと読み、精査しようとすると何度も役場(会津美里町は本庁舎)に出向かなければ無理かと思われます。
僕はその後、事業者、日立造船のホームページでも縦覧が可能と知り、本業と地域の伝統行事役員の仕事が重なりドタバタとする中を、ほぼ毎日、合間を縫って読み込みました。
その「計画段階環境配慮書」の15ページにこんな記述があります。
「現時点では、地権者や関係機関との交渉、許可などを進めている段階であり・・・」
と、これを読めば「関係機関」といえば誰もが町の代表者である首長や縦覧の担当窓口(会津美里町では町民税務課生活環境係)が既に話を聞いているものだと思いますよね。
そこで7月13日、先ず係の方に経緯を聞いてみたのですが「縦覧に関しての詳細は事業者の責任なので、よくわからない」旨の返事をいただきました。
尚、この時の訪庁は、縦覧の告知が町ホームページでなされてなかったので、そのクレームも兼ねての訪庁だったのですが、それについての回答は「告知をインターネットで見る人は少ないと思ったので」という何とも呆れる回答でした。
・・・僕の周辺の人たちはネット、日常的に使ってますけど。
そして重ねて「縦覧期限があるので、早急に対応を」と求めたのですが「難しいですねぇ」とのお返事でした。
ちなみに環境省のホームページ
環境アセスメント図書の縦覧、説明会等に関する情報を知るには
には
環境アセスメントの手続上、一般の方々が直接関係する説明会や環境アセスメント図書(配慮書・方法書・準備書・評価書・報告書)の縦覧・公表に関する情報は、次のいずれかの方法で公告することとなっています。
- 官報への掲載
- 関係都道府県の公報又は広報紙への掲載
- 関係市町村の公報又は広報紙への掲載
- 日刊新聞紙への掲載
(※配慮書・報告書については、今後、同様に規定されることが想定される。)
また、原則として環境アセスメント図書の縦覧は、次に示す場所のうち、できる限り一般の方々が利用しやすい場所で行うこととなっています。
- 事業者の事務所
- 関係都道府県の庁舎その他の関係都道府県の施設
- 関係市町村の庁舎その他の関係市町村の施設
- 事業者が利用できる適切な施設
(※配慮書・報告書については、今後、同様に規定されることが想定される。)
環境アセスメントの手続では、上記の場所以外に、原則としてインターネットの利用等の方法によって以下のHPを利用して環境アセスメント図書の縦覧(電子縦覧)を行うこととなっています。
・事業者のウェブサイト
・関係する地方公共団体の協力を得て、その地方公共団体のウェブサイト
(※配慮書・報告書については、今後、同様に規定されることが想定される。)
*その後、7/14になってホームページを確認すると、告知文書が掲載されていました。
スグ出来るんじゃん !!
ともあれ、その後、精査を続け7/21、意見書を提出しましたが、次にその計画段階環境配慮書記載の「関係機関との交渉」と関係機関に該当する地元首長と行政との言動に「くいちがい」が生じておりますので、そのコトは次のページで !!