久々の投稿です。皆さんお元気ですか ?
さて今日は、福島県指定天然記念物である「蓋沼の浮島」で知られる町内の蓋沼森林公園で、5組のご家族と「小さな秋みつけた」をテーマに自然観察会を行いました。
秋にはまだちょっと早いですが、台風一過の、とても気持ちの良い青空の下、「カモフラージュ」や「フィールドビンゴ」などのネイチャーゲームを楽しみながら、オツネントンボ、アキアカネ、ノシメトンボなどのトンボ類、サカハチョウ、キタキチョウ、ヒョウモンチョウなどの蝶類、ワレモコウ、ヨメナ、オオオナモミ、ヌスビトハギ、イヌタデ、ヤマハッカ、コシオガマ、サルトリイバラ、ツルリンドウなどの植物、ガマズミ、イタヤカエデ、クルミ、ホオノキ、実をつけたリョウブの樹木やキノコ類などを観察、この時期ならではの蓋沼周辺の自然界の生命の営みを観察しました。
観察会の途中で出会ったコシオガマの花
コシオガマは単独でも光合成の能力を持っていますが、条件的半寄生植物と呼ばれ、宿主の植物(特定の寄生主は選ばない)が近くにいる場合には寄生をし、宿主からの水分や養分によって生育します。
コシオガマのような「半寄生性」は植生遷移の初期段階の草原地のような環境下で、水分や無機養分をめぐる地下部の競争の結果、進化してきた形質の一つだと考えられていて、実際、日当たりの良い草原のような環境を好み生息しますが、農山村の生活の変化による草原のような環境の全国的な減少によって、日本各地で希少種の指定を受けていて、東京都では絶滅危惧Ⅰ類となっています。
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さて”寄生”つながり…というワケでもありませんが
昨日 (9/24)、福島民報のトップを
“撤回相次ぐ風力発電計画”丁寧な合意形成必要「環境アセスに課題」
という記事が飾りました。
文中、東北大学教授、中田俊彦氏(東北大学教授 東北大学大学院工学研究科・工学部 技術社会システム専攻 先端社会工学講座. エネルギー環境社会マネジメント分野)による「再エネを推進するうえで、日本の仕組みは時代に合っていない」という意見を取り上げ
”教授は、地元反発による撤廃事案が発生する背景に環境アセスの構造的な問題を指摘する”
“教授によると現制度は事業実施を前提とする仕組みだ”
という一文があり、全くその通り…なのですが、その指摘は僕の在籍する日本自然保護協会を始めとする環境保護団体や弁護士団が予てより指摘をしてきたことです。
尚、前出にあるように、そもそもが企業に有利な建付けの制度なので、僕らは「環境アワスメント」と揶揄してきました (※EICネットの環境擁護辞典には「環境用語」として紹介されています。(笑)
と、"今更"感は否めないのですが、それはさて置き、更に文中
“企業側の担当者は「周辺の自然環境について想定以上に地域の皆さんが強い思いを持っていた。その思いを把握できなかった」と打ち明ける”
とありますが、企業側の、この"とんちんかん"な反省らしき言葉からも「再エネ」の本来あるべき意味と、なぜ我々が反対をするのかという事が理解できていないというコトがよーく分かります。
この程度の認識で「地球環境にやさしい自然エネルギー」だ「エコエネルギー」などと、よく言えたものだと、呆れております。
尚、文の最後には
“こうした問題の解決に向け、国も地域と共生した再エネ施設拡大の在り方を検討している”
そして関係省庁の有識者会議は
“地元での説明会の義務化などを盛り込んだ提言案をまとめた”とあります。
というワケでやつらは「東北”寄生”金ヅル作戦」を諦めたわけではありませんね。
会津もまだまだ油断の出来ない状況であります。