その 2 低周波問題
環境ジャーナリストの加藤やすこさんは低周波音による人体への影響について次のように報告しています。(記事抜粋)
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「低周波音や超低周波音は波長が長いため、数キロメートル離れた場所でも確認でき、広範囲で健康被害を生じる可能性が指摘されています。」
「低周波音や超低周波音による人体への影響として、心血管系(血圧、心拍数など)の変化や、集中力の欠如、めまい、倦怠感、睡眠障害、鼓膜の圧迫感、振動感などが報告されています。」
「これまでにも風力発電所周辺に、睡眠障害や頭痛、疲労感などの体調不良を訴える住民が存在することが、アメリカ、カナダ、ニュージーランド、オランダなど各国で報告されてきました。」
「ヨーロッパは日本よりも早く風力発電所が導入されてきましたが、地域住民の反対によって計画中止になったケースも少なくありません。イギリスで行われた調査では、約80%の人々が風力発電を支持していますが、実際に建設される風力発電所は、計画された事業の約25%に過ぎません。つまり大半の75%は建設中止になっています。」
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以上 :幻冬舎GOLD ONLINE より
◇加藤やすこ
1966年北海道生まれ。おもに、化学物質や電磁波、低周波音など環境因子による健康影響をテーマに執筆。『シックスクール問題と対策』(緑風出版)など著書多数。スウェーデンのオーレ・ヨハンソン博士(カロリンスカ研究所准教授・当時)と共に日本の電磁波過敏症発症者の実態調査をまとめた共著論文(Pathophysiology. 2012 Apr;19(2):95-100.)を発表
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日立造船による「騒音及び超低周波音」への配慮として「風力発電設置想定範囲」とする2km圏内に住宅などは存在しないようですが、その枠外、1.4kmには存在するようです。
しかし話に聞くと、想定範囲内には畑地なども存在し、農作業中の健康被害が懸念されます。
尚、その健康被害を追跡、調査をされた医師、汐見文隆氏の報告が本になっています。
「人体への影響には個人差があり、さらに長期間同じ場所に暮らし続けている人にある日突然症状が出始めるため、他人に被害を理解されづらいのが特徴です。そのため医療機関に頼っても単なる不定愁訴と診断されやすく、また行政や企業を訴えても解決には至りません。これまでにも多くの被害者が慣れ親しんだ家を捨てることを余儀なくされてきました。」本の紹介文より
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自然にも人にも「厳しい」風力発電。
この国ではそれをエコと呼ぶようです。