会津大沼風力発電事業 NON !! その 3 景観問題と観光業、地場産業への影響

◇その3 景観問題と観光業、地場産業への影響

 

昭和村のホームページに村の景観計画について以下の記述があります。

 

「昭和村では、平成27年4月施行を目標に、昭和村の優れた景観を守り・育てながら、景観を活かして村を活力あるものとしていくための計画である「昭和村景観計画」を平成24年度より検討してきました。
 そうした検討を踏まえ、平成27年4月より昭和村景観計画を施行いたしました。
 今後は景観計画に基づいて、より美しい昭和村の景観づくりを進めていきたいと考えております。」

 

その計画書には

 

「景観とは / 私たちが日ごろ目にしている建物やまち並み、道路、山や川、田や畑、木々の緑や人々 の暮らしなど、まちの様子を「風景」や「景色」と呼んでいる。そこに見る人の思いが 加わるとき、それは『景観』へと変わる。 景観は、目に見えるものだけでなく、その土地の歴史、文化、都市活動や日常生活か ら生じる雰囲気、さらには人間の五感を通して感じるもの全てを含む。」

 

とあり

 

「基本理念 / 赤城山から連なる河岸段丘の地形と段丘上に広がる広大な農地景観や、旧沼田街道沿 道等に形成され、歴史を物語る養蚕民家等の建築物が残る特徴的な集落地景観、遠方に 望む武尊山赤城山谷川岳子持山や三国連山等の雄大な眺望景観、利根川や片品川 等の水辺景観など、村に住む人々が形作ってきた個性的で魅力的な景観と豊かな自然景 観を、村のみんなで守り、創り、育むことで更なる魅力を持った昭和村を継承する。」

と書かれています。

 

*昭和村景観計画 (PDF)

https://www.vill.showa.gunma.jp/kurashi/gyousei/plan/2017-0227-1514-29.html

 

昭和村の特色を生かしたとても素晴らしい計画だと思います。

 

ちなみに建設該当町のひとつ、僕の住む会津美里町でも第3次総合計画の中に「自然に 配慮した 環境 づくり」が謳われ、重点プロジェクトの一つに里づくりプロジェクト(環境整備)が掲げられ、「自然環境の保全とともに、本町にしかない文化や歴史、街並み等の地域資源を磨き上げ、新たな魅力創出によるまちづくりを目指す」とあります。また「会津美里町国土強靭化地域計画」の中には

「自然との共生、環境との調和及び景観の維持に配慮します。」ともあります。

自然豊かな我が町の誇りです。

 

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僕も時折、昭和村方面に出かけますが、ブナに囲まれた博士峠を越えて、昭和村に入るまでの山々の景観と、その美しい山々に囲まれ、日本の原風景とも云えるヒトと自然が共存する景観にとても癒されます。

 

昭和村には、その里山の景観とからむし織を主とする伝統工芸や、自然と共に生きることの出来る暮らしに魅かれて移住してきた若者が多く、また、観光客も日本的景観と文化に魅かれて何度も訪れる外国人旅行者が多いと聞きます。

 

その会津の宝とも云うべき、ヒトと自然が織り成す里山の美しい景観を支える周囲の山々の上に、高さ230m余りの人工物が立ち並ぶ姿を想像してみてください。

 

尚、その構造物は夜になると光を発します。

夜間に飛行する航空機に対して存在を示すためのライトが点灯または点滅を行います。

 

僕の暮らす山間の星空は格別で、夏には庭にゴザを敷いて寝転がり、天の川をかすめて流れる流星群を楽しむことも出来るのですが、

昭和村の星空は更に美しい。

 

その美しい星空をバックに、毎夜ピカピカと人工の明かりが点滅する村。

僕が観光客なら二度と訪れたいとは思わないですね。

 

そしてそれらを想像して・・・なのかは定かではありませんが、移住してきた若者の中には既に引っ越しを考える人も出てきたとか・・・。

 

ちなみに昭和村の花卉農家の若者はYoutubeにこんな投稿をしています。是非ご覧ください。

 

www.youtube.com

 

ここにもまたエコロジーとは程遠い風力発電事業の実像が浮かび上がります。