本末転倒 風力発電の矛盾

 

ナツズイセンが咲きました。
秋から翌年の春にかけてスイセンに似た葉を出しますが、植物学上はスイセンではなくヒガンバナの仲間です。

 

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風力発電太陽光発電を推進する事業者さんはこぞって

「CO2排出量の少ない環境にやさしい発電」を謳い文句にしています。

僕も基本、それを否定するつもりはありませんが

風力による発電や太陽光による発電は正に風任せ、天気任せ。

その不安定な発電能力の現状にはこんな問題と課題があります。

 

四国電力のQ&Aがとても分かりやすいので引用させてもらいます。

コヅーのなんでやねん!|四国電力

 

「再エネには、燃料の枯渇の心配がない、環境に優しいなどメリットがある一方で、無視できないデメリットもあるんです。」

「電気はためられないので、その瞬間瞬間で使う量とつくる量が同じでないとダメなんです。季節によって電気の使われ方は全然違うんですが、電力会社は常にお客さまの電気の使用量を予想して発電量を24時間365日ぴったりと合わせています。」(抜粋引用)

 

また、◇北海道電力ネットワーク株式会社さんのホームページ

電気の品質「周波数」を一定に保つために - ほくでんネットワーク

 

には「太陽光や風力発電は、天候などの気象条件で出力が増減します。
導入量が増えると、出力変動が大きくなるため火力発電などによる調整が追いつかず、周波数を一定に保つことができなくなるおそれがあります。」(抜粋引用)

とあります。

 

 

このデメリットによ実際に起こった問題が資源エネルギー庁のホームページに記載されています。

 

電気の安定供給のキーワード「電力需給バランス」とは?ゲームで体験してみよう|スペシャルコンテンツ|資源エネルギー庁

 

「ここで重要なのが、電力の需給バランスは「同時同量」でなければならないという点です。「同時同量」とはつまり、電気をつくる量(供給)と電気の消費量(需要)が、同じ時に同じ量になっているということ。これらの量が常に一致していないと、電気の品質(周波数)が乱れてしまい、電気の供給を正常におこなうことができなくなってしまいます。その結果、安全装置の発動によって発電所が停止してしまい、場合によっては予測不能な大規模停電をまねく可能性があります。2018年9月に発生した北海道全域の停電“ブラックアウト”は、この電力需給バランスの崩壊が原因でした。」(抜粋引用)

 

「つまり、太陽光や風力といった発電方法は、現時点では、「送電線に何か事故が起きた場合には連鎖的に止まってしまう可能性がより高い発電」ともいえます。」(抜粋引用)

 

ともあります。

 

ではその不安定な発電のバランスをとるために何が使われているのかというと

四国電力

第2弾 「再エネ100%」に、なんでできひんの?|コヅーのなんでやねん!|四国電力

 

「そういう時のために常に火力発電等を待機させています。車に例えると、アイドリングのような状態ですね。そして、雨が降ったら火力発電を増やす、晴れたら火力発電を減らす、そんな調整をしています。太陽光や風力は火力のお手伝いがないと活躍できないのです。だから太陽光でクリーンな電気を増やすぞと思っても、電気が簡単にためられて、火力のお手伝いがいらなくなるまでは再エネを100%にすることができないのです。」(抜粋引用)

 

ありゃ ?

 

風力や太陽光発電は「CO2排出量の少ない環境にやさしい発電」のはずでしたよね ?

しかし残念ながら、現在の技術では「CO2排出量の少ない環境にやさしい発電」の稼働を底辺で支えるためには「CO2排出量の高い火力発電」が必要不可欠。ということなのです。

 

「本末転倒」という四字熟語が浮かびます。

 

でも、この国ではそれをエコと呼び「環境にやさしい」と呼ぶんですねぇ。